サンアイランドで、 笑顔で終わるダイビングをしましょう
ダイビングサービスSUN*ISLAND
代表/インストラクター
竹内 修治
Takeuchi Shuji
「ときめきマリン」がきっかけでダイビングを始めました
5歳の時にダイビングを始めました。私がまだ中学生の時、テレビ東京局が日曜日の14時から「ときめきマリン」というダイビング番組を放送していました。高校の受験勉強の休憩中、たまたま番組を見ると宮古島が特集されており、「通り池」が映し出されている画面にいつの間にか見とれていて、子供心に「やってみたい」とインスピレーションを受けました。
高校に入りバイトをして、静岡県伊豆にある大瀬崎で初めてのダイビングを経験しライセンスを取得しました。11月に入ったので海は冷たく、講習も流れ作業で終わってしまったので正直、当たり障りない印象で終わります。
上達を目標に学生でアシスタントインストラクターまで取りました
初めてのファンダイビングはライセンス講習から3-4か月空いてしまい、せっかく覚えたスキルは残念ながら忘れてしまっていました。いざ海に入るとどう空気を抜くか、インフレーターはどこか、など慌てて息が上がってしまい、みんなが海に沈んでいく中、1人水面近くで浮いてしまいます。そんな私のところにインストラクターが下から上がってきて、2kgのウェイトをBCのポケットに2つ入れました。すると一気に潜行し、耳抜きもままならないまま亀状態で海底に付きました。この時は、こんなにバイトも頑張って始めたのに全然楽しくない、と終わってしまいます。
学生だったのでここで辞めてしまうのは簡単だったのですが、せっかくバイトも頑張って始めたダイビングを中途半端に諦めたくないと、諦めずに回数を重ねました。その頃、スキーが流行っていたので友達はみな週末になると白馬や八甲田山に夜行バスに乗って遊びに行っていました。友人に「どうする?」と聞かれいつも「海行く」と答え、海に行っていましたね。
ダイビングをもっと上手くなりたい、どうすればもっと上手くなるのか?と考えた時に、ただ回数を重ねるだけではなく正しい知識と技術を教えてもらわないといけないと思い、ライセンスのスキルアップをしました。最終的には学生のうちにアシスタントインストラクターコースまで取っていました。
「こなす」だけのダイビングがいやで独立を決めました
高校卒業後、システム系の専門学校に進学しITの会社に就職します。当時は徹夜で仕事をするのが当たり前で週末もくたくた、朝、通勤電車に乗って空も見ない生活を送っていた時にふと自分の価値観が分からなくなっていました。そんな時、「そういえばダイビングが好きだったな」と思い、仕事を辞めて24歳でダイビング業界に入りました。
東京のダイビングショップに勤め始めましたが、入社した年に沖縄の那覇に支店を構え沖縄店の担当になりました。今まで伊豆の海などに潜っていましたが沖縄の海に潜った時に違いに驚きます。働き方も東京店と沖縄店だと異なり、身体的な大変さはありましたが純粋に「楽しい」と仕事に満足感を感じることができました。また、お客様が楽しんでいる姿を間近で見て、私自身も今まで感じることがなかった感情を感じることができました。その後沖縄本島で4年ほど働き、縁があり宮古島のダイビングショップに移ります。
宮古島のダイビングショップで働き始めた頃、ダイビングバブル絶頂期でファンダイビングに30人のお客様という時もありました。お客様が多いのは良いことなのですが、忙しくて「こなす」だけの仕事になってしまい、何の価値も残っていないと感じました。ダイビングという仕事をしている時の感度が低すぎて、お客様にも愛想笑いしかできず、2年が経ち自分が持っている能力を最大限生かせる、お客様と近い距離でダイビングツアーを開催したいと思い30歳で独立を決め、今に至ります。
しっかりブリーフィングをすることでよりポイントを楽しんでいただけます
お客様には基本的に、ダイビングで一般的に言われている安全に関することを大事に守っていただいています。深度を上げたり下げたりということはしませんし、ダイバー本位で石をひっくり返してマクロを探すといったこともしません。
サンアイランドではブリーフィングが重要と考えており、潜る前にしっかりと時間を取ります。特に宮古は洞窟系のポイントも多く、ただ通るだけでは何が楽しいのか分かりません。立ち止まってゆとりがある中で見上げたら気づく景色もあるので、お客様にはそういったポイントをお伝えします。
また、一本目に必ずチェックダイブを兼ねて潜っています。洞窟系の場合はリスクもあり、水深の浅いところで浮力調整のスキルを確認しつつご案内しています。
「マリンレイク」のセノーテのような景観がおすすめです
サンアイランドでは季節に応じてご案内するポイントを変えています。お客様からリクエストをいただいたら、海況を見てリクエストに合致するところ、あとはスキルで無理がなく、複数日潜るようであれば景観が被らないポイントをチョイスしています。
私は全てのポイントがおすすめなのですが、強いて言えばマリンレイクという洞窟ポイントが好きです。そこはセノーテのような場所で、頭上が割れていて光の差し込みがあり、穴も単調ではなく途中に縦穴があり島の中にある池に浮上することができます。洞窟というカテゴリーの中でも色々な見え方があるので、探検している感覚と水中でしか見ることができない景色を楽しむことができます。
20年以上お世話になっているダイビング業界に恩返しができたら嬉しいです
40歳を過ぎてから自分が思い描くショップ像がぶれてしまった時期もあります。悩んだときに思い出したのは、15歳の時にみたテレビの感覚でした。そこから、ショップの方向性をどうしていくか、お客様とどういうものを一緒に見ていくかなど、自分だけじゃ駄目だと色々と考えながら今に至ります。
今は自分のことよりもスタッフがダイビング業界でいかに自分を生かせるようになるか、知識や技術をどう伝えていくかということを考えています。そのために私は率先してなんでもやっており、それが少しでも後世の参考になり、今後ダイビング業界を作る土台になれば良いと思っています。スタッフはダイビングのことだけを伝えれば良いわけではなく「個」の部分に対してきちんと物事を伝えていかなくてはいけません。私も20年以上この業界にお世話になっているので、自分ができる一つの恩返しです。ダイビング業界が健全な形で市場として世間から認められるよう、成長してくれたら嬉しいですね。
お客様にはショップとしてやろうとしていることを、「体感したい」と言っていただける方に対して最大限のことをやり続けたいです。サンアイランドで、笑顔で終わるダイビングをしましょう。
竹内 修治さんが所属する
ダイビングショップ
起伏に富むダイナミックな『地形』がウリの宮古島ダイビングをワイドメインでご案内。