これからもずっと、 お客さんの居場所を守り続けていきたい
シーマックスダイビングクラブ沖縄
オーナー店長
天野 ひとし
Hitoshi Amano
オートバイレースの世界からダイビング業界へ転身
ダイビングを始めたきっかけは、ダイブマスターの資格を持っている友人に誘われ、グアムで体験ダイビングをしたことでした。
そこでダイビングに興味を持ち、ライセンスもアドバンスまで取得しました。
当時はオートバイレースでプロレーサーを目指していたので、プロダイバーになろう!とまでは考えておらず、ファンダイバーとしてダイビングを楽しんでいました。
しかし、意識不明の重体になるほど大きなバイク事故にあい、なんとか意識は回復したものの身体の一部に後遺症も残り、レースを続けていくことが難しくなってしまいました。
その時、ダイビングを始めるきっかけになった友人から、沖縄のダイビングショップで働こうと誘われ、ダイビングインストラクターを目指すことにしました。
先代の想いを継ぎ、この場所を守っていきたい
長くダイビング業界で働いてきましたが、ダイビングショップのオーナーになりたいと考えたことはありませんでした。
しかし、働いていたショップのオーナーから「店を他の人に譲ろうと思う…」と打ち明けられ、「このままショップが無くなったら今まで通ってくれていたお客さんたちが、ダイビングを楽しむ場所がなくなってしまうのではないか」と悩み、お客さんの居場所を守るためにショップを引き継いでいくことを決意しました。
ショップ名の「Sea Max」は、先代の名前にちなみながらも、「最高の海へ」という意味が込められています。
その想いも継承していきたいと感じ、ショップ名は変更しませんでした。
引き継いだ当初から、これまで一番の支えは妻の千恵子でした
フリーでインストラクターをしていた時や、シーマックスを引き継ぐことを相談無く決めた時など、妻の千恵子には苦労をかけることがしばしばありました。
特にショップを引き継いだ当初は、スタッフが一人もいなかったため、他の仕事をしていた妻にショップに入ってもらい夫婦2人きりのスタートしました。
妻はどんな時も「好きなようにしたらいい」と背中を押してくれて、今も受付周りの仕事を一手に引き受けてくれています。
私にはわからないことも妻に聞けば解決できる、そんな頼りになる存在です。
趣味は犬の散歩と工具集め
シーマックスには看板犬のマロがいて、スタッフの一員としてお客さんをお迎えしています。
人懐っこい性格で、吠え方を知らないのかな?と思わせるほど温厚で怖がりな女の子。
そんなマロと一緒に散歩に出かけることと、オートバイの影響で好きになった工具を集めることが趣味です。
工具を新しく買いすぎて千恵子に「これ何?」と聞かれることもありますが、工具たちは船のメンテナンスに活きているので、決して無駄になっているわけではありません。
みんながダイビングを楽しめるよう、人材を育成し応援していきたい
ダイビングショップを経営していく中でいろいろなことがありますが、特に大変だと感じるのは人材の確保や育成かと思います。
他のショップで良いサービスをしているスタッフが辞めてしまったり、独立してショップを開いても上手くいかなかった話を聞くと、すごく残念に思います。
そして何より、そこでダイビングを始めたお客さんの行き場はどうなるの?と心配になります。
私たちのショップでも、長く働いてくれたら嬉しいですが、独立して自分のショップを持つのが夢だったら応援してあげたいと思っています。
そのためには、ショップを続けていくための厳しさも伝えていくことが、ダイビング業界の先輩としての役割だと考えています。
全てのダイビングポイントがオススメ!
慶良間諸島をメインにさまざまなダイビングポイントご案内しています。
特別にどのポイントがオススメというのは無く、強いて挙げるなら全てのポイントがオススメです。
ダイビングには十人十色の楽しみ方があると考えているので、個性的なガイディングをするよりも、お客さん自身が楽しみ方を発見し、そのお手伝いができるよう、安全面に力を注ぎながら海をご案内をしています。
お客様それぞれが感じた沖縄の海の想い出を、いろいろな人に伝えてもらえたら嬉しいなと思っています。
自立した「海を楽しめる」ダイバーになってほしい
シーマックスでは今後も「講習」に力を注いでいきたいと思っています。
インストラクター講習が行える数少ないショップだからというのもありますが、何よりも来てくれた全てのお客さんに、自立した「海を楽しめる」ダイバーになってほしいという想いがあります。
お客さんや他ショップのスタッフから「シーマックスで講習を受けてるなら大丈夫だね!」と言ってもらえるようなショップでありたいです。
「それはお客さんのためになっているのか?」自問自答を続け、時にはスタッフに檄を飛ばしながらも、安全に楽しめる「お客さんの居場所」を守り続けていきたいと強く思っています。