「最後までやり遂げなさい」という 父からの言葉でプロのダイバーになりました
Rainbow Divers
代表/ガイドインストラクター
島田 裕行
Shimada Hiroyuki
父からの助言があり、プロのダイバーになりました
私が高校3年生の時に家族でサイパンに旅行に行った時に、父がいつの間にかダイビングを予定しており、初めて体験しました。それまで地元から近い福井県の海で、素潜りをして海を楽しんでいたのですが、ダイビングでは海の中で息ができることに楽しさを感じました。
その後、大学の春休みにもう一度家族でサイパンに行くことになった際に、またも父がダイビングを予定しており、さらにその内容がライセンス講習で兄弟全員でライセンスを取りました。
大学の春休みや夏休みなどの長期休みには海外で働くのも面白いと思い、毎回サイパンに行き、ダイビングショップの手伝いをしながら潜っていました。
すると、ある日父から「ダイビングをするならインストラクターまでやりなさい」と助言されました。父の影響は大きく、「何事も最後までやり遂げなさい」と昔から常に言われていました。ダイビングもその一つで、その言葉がきっかけでプロの道に進むことにしました。
10年お世話になったオーナーの「何事も調べる」姿勢を真似してサービスに活かしています
その後、阿嘉島や沖縄本島で13年ほどショップで働き独立しました。独立する前のショップのオーナーは私の師匠で、10年お世話になりました。オーナーには以前から「独立した方が良い」と言われており、家族とも相談して独立のタイミングを決めました。
オーナーには「何事も調べてみる」ということを教えてもらいました。例えばサイパンで一緒に働いていたときは体験ダイビングでウミガメを見せており、そのために海況や環境などのデータを集めてお客様にウミガメを見せていました。それに習って私も今は潮の動き方など調べて勉強し、サービスに活かしています。
北谷にショップを構えたのは、北から南までどこにでもお客様を案内しやすいという中間地点になるので決めました。目の前が海なのも、北谷の良いところです。ショップの名前はお客様と海の架け橋になりたいということで「レインボーダイバーズ」とつけました。
やりたいことやレベルに沿ったダイビングを提供するために一日一組で案内しています
お客様は基本一日一組のみです。皆、それぞれやりたいことも違いますし、潜ってきた経験も違います。やりたいことや経験を合わせてダイビングするのは違うなと思ったので、一組限定にしています。
ご家族でリピーターしてくれている方は、お子さんが私に懐いてくれているというのも再来してくれている理由の一つです。海ではいつの間にか、お子さんは私に任せて親御さんは親御さんで楽しんでいるということも多々あります。信頼してくれるのは嬉しいことです。
ショップがある北谷の海はソフトコーラルがとても綺麗です。ソフトコーラルは皆さんの思うサンゴと違ってキノコのような感触で、色の種類も多くとても綺麗です。
私の中で究極のダイビングは、白い砂地で太陽の光が入ってきている時に寝ることだと思っています。それができるのが、水納島です。お客様を連れて行く時はもちろんやっていないのですが、昼寝したくなるくらい良いポイントです。
怖いと思う方も最後は「楽しかった」と言っていただけるよう接しています
お客様の中には海が「怖い」と思う方もいるので、どうやったら怖さを取り除けるのか常に考えながら接しています。時間をかけて不安を取り除くこともありますし、最終的にはお客様が無理せずできる範囲で面白かった、楽しかったといってもらえれば嬉しいです。
以前、海に顔をつけるのも嫌だという方が来られた際も、時間をかけて最終的には3mぐらいまで潜ることができました。海から上がった時に「面白かった」と言ってくれた時に「やっててよかったな」と思いました。
水の中で息ができるというのを実感できない人が怖いと思うことが多いです。そういう方に対しては「頑張らないでください」と伝えています。怖い、心配という方は意外と潜ってしまうと大丈夫な方も多いです。
お客様の、「これがしたい、あれがみたい」というリクエストを、ぜひ言っていただきたいです。水の中に浮いていたい、写真を撮りたいなどやりたいことを伝えていただければ、私たちが最後に「面白かった」と言っていただけるようにアテンドします。