同級生に誘われたウェイクボードをきっかけに、マリン業界で働き始めます
石垣島は高校までしかなく、卒業後は9割が島を出ます。石垣島で生まれ育った私も例にもれず島をでて日本全国を仕事しながらうろうろしていましたが、35歳になったら島に戻り親の面倒を見ようと決めていました。丁度、戻るタイミングで石垣島に空港ができ「これからは観光業だね」と島は盛り上がっていました。観光が盛り上がる兆しがある上に、20歳の時に船舶免許を取っていたこともあり、島に戻ったばかりの私は海の仕事を考え始めます。
島に戻ると同級生がウェイクボードをしており、仕事がなかった私は毎日遊ばせてもらってました。スポーツはなんでもやる方だったので「出来るだろう」と舐めてかかったところ初日は立つこともできず悔しかったことを覚えています。その後しっかりとレッスンを受けたら簡単にできて、「入口は大事だな」と実感しました。まんまとウェイクボードにハマった私はウェイクボードを提供しているショップで2年間勤めることとなります。
石垣島出身の人間が石垣島でマリンショップを開くのは珍しく、同級生たちと切磋琢磨しています
勤めたショップではウェイクボード以外にも体験ダイビングとシュノーケルも提供していました。そのショップから「ウェイクボードをやるなら船を譲るよ」と譲り受け、ウェイクボードとダイビングを提供する小さなショップを始めます。
ショップを開業すると同時に、同級生と「かふぇばーDo」を立ち上げました。同級生はバーを担当し、私は海を担当しています。4月にはさらに「こてーじDo」もオープンしております。
「Do」という名前ですが、「どぅかって」という石垣島の方言があります。「自分勝手」という意味なのですが、カフェバーを一緒に始めた同級生は昔から良いことも悪いことも共にしてきた仲で、周りから「2人ともどぅかってだな」と言われ、「まりんしょっぷDo」と名付けました。
石垣出身の人間が、石垣島でマリンショップを開くケースは少ないのですが、同級生で私より早くダイビングショップを始めた人間もおり、「一緒に頑張ろう」と切磋琢磨しています。今では、八重山ウェイクボード協会の副会長を勤めさせていただいています。
接客には自信があり、多くのお客様が満足して石垣島に戻ってきてくれています
最初はウェイクボードとダイビングの提供だったのですが、お客様のご要望を聞いていくうちに徐々にメニューも増えていきました。例えば「夕日を見たいけど泳ぎたくない」という声に対し、「幻の島上陸+サンセットクルージング」というメニューを作り提供しています。
お客様にしっかりと接客することを心がけているので、来てくれた多くのお客様がDoをリピートしてくれています。また、信頼してくれている周りのショップから紹介してもらい、お客様の対応することも多々あります。
お客様がリピートしてくれる一番の理由として「接客」が良いからだと思います。例えば、泳げないお客様にはなんで泳げないんだろう?を考え、アドバイスをするなど、細かく見て、聞き、接客に生かしています。ずっと接客業をしてきたこともあり、接客に関しては自信がありますし、スタッフにもしっかりと伝えているのでお客様もサービスに満足して、石垣島にまた戻ってきてくれます。
石垣島出身のスタッフたちが石垣島の魅力を伝え、また来たくなるようにトータルコーディネートします
「石垣島出身」ならではのツアーもあります。島で育っているので、私しか知らないような穴場スポットにお連れすることができます。今ショップで提供している「青の洞窟 海亀散策ツアー」も、元々は私たちが小学生の時に毎日自転車で遊んでいたコースです。「子供の頃はこんな感じだったんですよ」と説明しながらツアーしていますね。
ショップで一番、ご予約が多いのは「幻の島 + シュノーケリング」コースです。幻の島に行き、竹富島周辺でシュノーケルをして帰ってきます。海も綺麗で、時間も半日でご案内できるので時間いっぱい石垣島を楽しみたい方におすすめです。チャーターのお客様は西表島やパナリ島、コンディションが良い時には波照間島の方にまで行くこともあります。島から離れると、透明度も段違いです。石垣島周辺の海の良さは圧倒的なサンゴの豊富さと魚の種類です。
今後ショップとしては、コテージもオープンしたので一日かけてお客様のご要望にお応えし、石垣島の魅力や楽しさを伝えて、また帰ってきてもらえるようにトータルコーディネートをしたいと思っています。石垣島出身のスタッフたちが、全力で石垣島の魅力をご案内しますので、ぜひまりんしょっぷDoに遊びにきてください!