ダイビングに出会って小学生からの 「学校の先生になる」という夢が大きく変わりました

遊びなーら

代表/ガイド

平野 正浩

Hirano Masahiro

『学校の先生になりたい』という夢を大きく変えたダイビングとの出会い

地元神奈川のスポーツが強い高校に通っていたのですが、当時は大学にもスポーツ推薦で行く!という自分なりの構想がありました。
ところが、実際は怪我も多くこのまま長く競技を続けるのは大変だと思い始めていた時にちょうど修学旅行で初めてダイビングをする事になります。
私が通っていた高校は、修学旅行でダイビングのライセンスを取る事が単位に含まれており、ほぼ強制的にダイビングをした訳ですが、これが人生の転換点になりました。

ダイビングは強制参加だったため、正直かなりマイナスな印象から始まりましたが、担当してくれたインストラクターさんが本当に親身になって接してくれたこと、そして海が身近にある生活がなんて自由で楽しそうなんだろう!と心を動かされました。
ここで初めて「こんな生き方も良いな」と思うようになり、気付いたら「どうしたらこういう生活ができますか?」とインストラクターさんに聞いていました。
そこでダイビングの専門学校がある事を教えてもらい、大学進学をやめて専門学校へと進むことになります。

プロのダイバーを目指すきっかけをくれた恩人に再び背中を押してもらいました

専門学校を卒業した後は小笠原諸島でガイドとして働きます。
小笠原の海では約6年ガイド経験を積み、基礎的なことはしっかり教えていただきました。
同じ世代のガイド仲間にも恵まれ、切磋琢磨しながら成長できたと思いますが、小笠原を離れる際にこのままダイビングの仕事を続けるか、違う仕事をするか悩んだ時期があります。
そんな時に最初に講習をしてくれたインストラクターさんに自分から連絡を取りました。
高校時代にお世話になったこと、今は自分もダイビングの世界で働いてることなど、近況報告もしながら、今後どうしていくべきか悩みを打ち明けました。

当時私は26歳、社会人経験がダイビング業界しかなく、今まで積み重ねてきたガイド経験を全てゼロにして新しい仕事をするのは正直悔しい気持ちと不安があった訳ですが、「もちろん辛いことや大変なこと、そして心配に思うこともあるけれど、最終的に自分が惹かれる生き方をした方が良い。決して悪いことばかりではなく、絶対良い事もありますよ」と背中を押してくれました。

このアドバイスがあって少し気持ちが楽になり、もう少しダイビングを続けてみようかなと前を向く事ができたのを今でも覚えています。
そこからは自分が長くダイビングを続けるための新天地探しの旅に出ました。
全国各地のガイドさんに会いに行き、自分の知らない世界をたくさん教えていただきましたが、その中で行きついたのが西表島でした。

平野 正浩さん

西表島にあるダイビングショップのスタイルや考え方、そして自然豊かな西表島の魅力に見事にハマります

初めて西表島で潜った時の衝撃は今でも覚えています。
どこを潜ってもキレイなサンゴが広がっていて、大物から小物まで何でも見れる豊かな生物層、汽水域やマングローブなど西表ならではの環境など、ダイビングのバリエーションの多さが本当に魅力的に感じました。しかもそのほとんどが水深の浅い所で見れるのも嬉しかったですね。
小笠原でのダイビングはどうしても水深が深くなりがちで、体への不安もあったので「西表島なら長くダイビングの仕事を続けられるな」と思った瞬間でした。

もちろん海中の生物だけではなく、担当してくれたガイドさんもみんなすごかったです!
生物の知識やガイドの仕方はもちろんですが、例えばアンカーの打つ時は必ずスタッフが水中に入りサンゴを傷つけないように配慮しながら船を固定する。
今では当たり前のことですが、昔は船上からアンカーを放り投げるお店もあった中、こういった細かい所を徹底していたことなど、スタッフ教育が行き届いていて、意識の高い人たちが集まってる島だなと感動しました。

その後、見事にハマった西表島に移り住み、5年間修業したのちに2017年に「遊びなーら」を設立しました。

平野 正浩さん

最初に予約をしてくれた方のリクエストを最優先にします

小笠原の時も西表島の時も下積み時代は大きな船を所有しているお店で働いていたので、「回遊魚の群れを見たい人」と「のんびりウミウシを探したい人」が一緒の船に乗ってしまうと、どうしても1本目は回遊魚を狙うためにドリフトダイビング、そして2本目にウミウシを狙う…という極端なスタイルになります。
もちろんこのポイント選びは極端だったかもしれませんが、人数が多くなるといろんなリクエストがあって、ポイント選びも悩むかと思います。
そこで私が独立する時に決めていたのは「一番最初に予約してくれた方のリクエストをその日の最優先にすること」でした。
現在は小さい船で細々と営業しているので、最大でも5~6名、時には1~2名で予約をストップすることもあります。
例えば一人目に予約した人がのんびりウミウシを探したい人、二人目に予約する人が大物ポイントに行きたい!という問い合わせがあった場合は「既にウミウシのリクエストが出ているので大物ポイントは行かないと思います」とハッキリお伝えしています。
この予約の取り方だと「では他をあたってみます」と言われることも非常に多いですが、お客様の要望を可能な限り叶えるための最善のスタイルだと思っています。
せっかくの貴重なお休み、貴重なダイビングの機会なので、そこはとことんわがままを言ってください!
全てのリクエストを叶えるのは難しいかもしれませんが、できる限りのご協力はします。

平野 正浩さん

フォト派の気持ちもよく分かるので、のんびり撮影したい人にはピッタリのお店。

「最初に予約をしてくれた方のリクエストを最優先にする」予約の取り方をしてるおかげで、有難いことにリピーターさんも多く、特にカメラを持つ方がよくリピートしてくれています。
自分も一眼での撮影をするので、求められれば撮影のアドバイスもしますが、あまり自分から「こう撮るべき!」とか「こう撮ってほしい!」と言わない人間なので、皆様の好きなように思う存分写真を撮ってもらえれば嬉しいです。
基本的に少人数で潜ることが多いので、まわりを気にせずゆっくり撮影できるのも大きなメリットですね。
また、水深の浅い所(3~5mの水深)で非常に面白い生物がたくさん見れるので、安全停止をしながら生物を観察できるし、1日に4本潜りたい!ナイトダイビングもしたい!というリクエストにも気兼ねなくお応えできるのが西表島の最大のメリットだと思います。

ゆくゆくは船を大きくしたり、スタッフも雇って規模を大きくしていきたいという目標もありますが、たとえ事業を拡大しても大きな船にたくさんの人数を詰め込むことはせず、お客様の快適度が上がれば良いな…ということを第一に考えてます。
どこまでできるかは分かりませんが、これからも【少人数だからこそできる事】を追求していきたいと思ってます。

平野 正浩さんが所属する
ダイビングショップ

遊びなーら

西表島/西表島

遊びなーら

当店ではご予約の段階で他のお客様の参加状況やリクエストを共有してもらう事で、ご希望に沿ったツアーを開催しています。

当店ではご予約の段階で他のお客様の参加状況やリクエストを共有してもらう事で、ご希望に沿ったツアーを開催しています。